muk3D UVTOPCOR M
自家製3Dプリントプロジェクト

ライカMマウントに、トプコンUNIのUVトプコールのレンズを装着するアダプター 



トプコンUNIのUV TopcorをMマウントに変換するマウントアダプターです。
各メーカのミラーレスマウントにMマウントアダプターを介して装着できます。



P1001727


トプコンUNIはボディ側に絞りリングがあるため、レンズの絞りをアダプターから操作しなければなりません。3Dプリントでも作るのが難しいと諦めておりましたが、今回、「muk自家製3Dプリントプロジェクト」が3周年となるので、設計にトライしてみました。

スクリーンショット 2023-10-16 141241



P1001717


P1001718


P1001726


↑ソニーα7IIとUV TOPCOR50mm f2


P1001719


↑sony α7IIにMマウントアダプタを装着しています。


P1001720


↑muk3D UVTOPCOR Mを装着しました。


P1001721


↑UV トプコール50mm f2を装着しました。


P1001727






Mマウントアダプターを装着すれば、各メーカーのミラーレスカメラで使えます。

P1001728

↑Sigma fpとUV TOPCOR50mm f2

P1001729

↑フジフィルム X-T4とHi TOPCOR55mm f1.8


P1001731

↑Nikon Z30とUV TOPCOR53mm f2


P1001730

↑ ライカ MM246とUV TOPCOR53mm f2




装着方法と注意事項



スクリーンショット 2023-10-16 141834


↑ここに半円のマークがあります。
レンズの指標の赤丸を合わせて装着してください。
下にある指標がMマウントの指標です。


P1001722


P1001724



P1001725


レンズを外すときはレンズ側のロックを押し込み外してください。

P1001736






アダプターの絞りリングにクリックと指標を刻んでありますが、目安程度にお考えください。
クリックは使い込むうちに軽くなってしまうことがあります。







素材:ABS樹脂
製法:3Dプリンターでの出力(機種ZORTRAXポーランド製)


自家製3Dプリントプロジェクトとは、3Dプリンターで出力した成果物を商品とする実験的な販売です。商品はご注文を受けてからの製造となります。


素材はABSというプラスチック樹脂です。精度はそこそこ出ていますが、仕上げという意味では3Dプリンター出力の仕上がりです。プリントの向きによりきれいな面と荒れた面があります。プラモ作成など腕に自信のあるお客様は仕上げにチャレンジするのも良いかと思います。

ABS、素材に粘りがあり強度もあります。出力精度の高いZ-ABS v2という素材を使用しています。

Mマウント部分は金属のフランジをを使用しております。
金属とABS樹脂のハイブリット構造です。


大量生産の製品ではないのであまり安くは作れませんが、1個から製造することが出来るのでニッチな商品を提供することが出来ます。


樹脂の部品のみ作れますので、修理の対応が出来ます。


muk自家製です。
muk3D UVTOPCOR M
価格10500円(税込み)
送料込みです。

受注生産となります。お送りするまで少しお時間を頂きます。納期をご確認ください。
発送までの目安は3,4日です。

よろしくお願いいたします。


お取引はメールでのご連絡でとなります。
こちらにご連絡ください:kosuge@muk-cs.com muk 小菅
(メアドをクリックすると新規メールの作成画面が現れます。)


お取引方法の説明はこちら→お取引方法

P1001735







↑TPOCON UNI マウントアダプター使い方動画








3D作成あとがき。



TPOCON UNI マウントアダプター。
何年も前からこのマウントは、お問い合わせ頂いておりました。
絞りリングをアダプターに組み込まなければならないので、構造は難しいアダプターです。
3Dプリントでアダプターを作り初めてからも、お問い合わせはあったのですが、どうも頭の中で出来ないと決めつけており、作ろうと考える事もありませんでした。
最近になって、そう言えばUNIのレンズは3本くらい持っていたなと思い出し、並べてみました。
3本とも標準レンズですが、どれもバージョン違いででした。


こんなにレンズがあるなら、アダプターを作って撮影したいなと、
3Dプリントプロジェクト3周年を機会に作ることにしました。

・本体
・絞りリング
・リングの抑えるためのスリーブ

3ピース構造になりました。

スクリーンショット 2023-10-16 142316



リングが稼働するアダプターは新しいチャレンジなので気合も入りました。

なんで今まで出来ないと決めつけていたのか・・・思い込みって怖いですね。

それでも3DCADを書いて行くと、
やばい、フランジバックが結構長い。
フランジバックが長いと3Dプリンターで極端に時間がかかります。
アダプターを作るには、測った寸法だけではなく、出力した実寸から寸法を詰めていく必要があります。フランジバック距離だけではなく、装着感や、このアダプターでは絞りリングの重さやクリック感など、試作を繰り返しながら作ります。


結構フランジバックが長いので、アダプターの厚みがあります。
Mマウントといけど今まで作ったアダプターの中では最大級の厚みです。

今回の部品3点のプリント時間は、

本体 4時間
リング 1時間30分
スリーブ 2時間

合計7時間30分

これを繰り返し完成まで詰めていくとなると、途方もなく時間がかかります。
場所によっては部分的に印刷して時間を稼ぐ事も出来るのですが、このアダプターは組み合わせる部品が多く試作は大変時間がかかりました。

また、プリント時間が長いと、価格も時間で決めているので、
今までのアダプターより高くなってしまいます。すみません。




寸法を決めるために試作を繰り返しすついでに、色々小技を盛り込んだりしました。
金属加工のイメージで、ここは面取りとか、接地面減らすために段をつけようとか、ここは当たりを弱くしたら良いだろうとか。
しかし、そんな手心は、みんな裏目に出て、余計に試作がふえました。とほほ。
3Dプリントでは、あまり余計なことはせずに素直に図面を書いたほうが良いと勉強になりました。


本体とスリーブは、はめ込み式でMマウント側から組み込み、Mの金属部品で抑え込むようになっています。

スクリーンショット 2023-10-16 142154



UNIのマウントについて。
このカメラのマウントは、レンズシャッター式の一眼レフです。
安価な一眼レフカメラに採用された機構ですが、これがなかなか複雑です。

まず最初に気になったのが、どの面がマウントの起点なのだろうか、
普通のバヨネットなら見た通り一番手前の面ですが、このマウントはどうも違いそうです。
レンズ側を見てみると一番手前の面の当たる面にはレンズロックの機構が入っているからです。その下にまだ3段も面があります。
結局ボディ側でいると、ネジが入っている面が起点となるようでした。

P1001733



やり辛かったのは、絞りのレバーと絞り込みのレバーが近いことです。
板金の1ミリ厚のレバー折り重なっています。この外側のレバーだけ拾う必要があります。

絞りのクリックは均等割りで、かなり間隔が狭くてカメラでも操作しづらいほどです。
レンズのバージョンによって指掛がついてます。

スクリーンショット 2023-10-16 142811




アダプターでは、なんとなく絞り値の角度をあわせてクリックを作りましたが、3Dプリントでのクリックはそうシャープではなく、目安程度に考えてください。

P1001734



僕が持っている3本のレンズは、55mm f1.8、53mm f2 、50mm f2 です。

トプコンIC‐1AUTOの55mmだけ少し明るいです。Hi TOPCORとありますが、同じマウントです。
ボディーは1.8になってます。アダプターに付けてみても同じように開きます。

P1001738



レンズを裏返して比べて見ると、少し仕様変更があるレンズがありました。

P1001737


黒いUNIについていたレンズで、50mmf2(下のレンズ)です。

マウントのバヨネット部分にスリットが入っており、テンションが掛かるように折り目がついてます。
このタイプのレンズではマウントアダプター少し固めになりますが、装着出来ます。


P1001739


↑この銀色のトプコールは2002年に韓国旅行に行き、厨房機器のお店が沢山ある市場のカメラ屋さんで購入したものです。20年越しに撮影出来ました。



何卒よろしくお願いいたします。


作例写真

SDIM0517


SDIM0500


SDIM0504












muk 小菅宗信